Feb. 3, 2017

ペットブームとSNSの流行について

日本におけるペットブームの背景には少子高齢化で増加する高齢者夫婦や、独身者が寂しさを埋めるためという要因が多いように思います。子供のいる世帯であっても、一人あたりが育てる子供の数が減ったことで結果、多くの時間をペットの世話に使えるようになりました。そのことについては個人の責任というよりは社会システムの問題なのでここでは特に触れません。

個人のペットの飼育環境は寿命の伸びから見ても年々良くなっていることがうかがえます。


個人で気をつけることで解決できる問題の一つとして、SNSを上げます。
近年のSNSの爆発的な流行もペットブームの一つの要因なのではないかと考えています。

日本では現在twitterやinstagramがとても盛んですが、ペットの写真を載せている人は非常に多いです。

ペット自慢に使われる動物は、犬、猫はもちろん、鳥、ウサギ、爬虫類まで様々です。
他の人が飼っていない珍しい動物であればあるほど注目を集めるでしょう。

もちろん、可愛らしい動物を他のみんなに見せてあげたいという気持ちもあるのでしょうが、自分を引き立たせる道具として使っている面もあるように思えてなりません。

芸能人たちの間では数年前からチワワやトイプードルと一緒に自分を撮った写真をSNSやブログで載せることが流行しています。
しかし、どうして皆チワワやトイプードルなのかと首をかしげてしまいます。

チワワもトイプードルも確かに可愛らしいし、小型犬は大型犬と比べれば比較的飼育が楽ですが、同じようにかわいらしい小型の雑種犬ではいけないのでしょうか?

やはりアクセサリーを取り替えるように流行の動物を追い求めている側面もあるのではないか、というのが個人的な感想です。

ペットは友人であり家族のはずです、かわいいペットは自分をアピールするための、ただの道具なのでしょうか。違いますよね。
既に動物と一緒に暮らしていらっしゃる方ならわかると思いますが、最初は「チワワがほしい」「アメリカンショートヘアーがほしい」「誰も飼っていないような珍しい爬虫類が欲しい」と思っていても、飼っているうちにその子が血統書付きかどうかなんてどうでも良くなってきますね。

それでもやはり「血統書付き」でないと嫌だ、珍しい動物でないと皆から反応がもらえないし、などと思う方は何か心の中で満たされないものがあるのだと思います。
その子と自分との信頼を築くことや楽しい思い出を作ることよりも、第三者から見た自分が評価されることが重要になってしまっています。そのままでは満たされることはありません。

そもそも自分を評価できるのは自分だけだと思います。
血の通った命であるペットを「誰かに自慢できるか?」「流行の動物か?」「価値があるか無いか?」などと値踏みする自分を好きになれないですよね。本当のところは自分で自分を軽蔑しているから、なんとか自信を取り戻そうとして第三者の評価をますます欲するのだと思います。

しかし、誰にとっても一番大切なのは自分です。他の誰かがどんな高価で綺麗なアクセサリーを身に着けていたとしても、一瞬は目を奪われますが、翌日にはもう忘れています。

誰かに自慢するために「純血種」を求めてペットショップに足を運ぶよりも、または不必要に繁殖させるブリーダー(ペットショップと同じです)を頼るよりも、どうか信頼のおけるボランティアさんにアクセスして保護犬や保護猫を引き取ってあげてください。
保健所で助けを待つ動物たちにとって、助けてくれる人はかけがえのない存在となるではずです。

どうか、お願いします。